説明
女魔導士リリィは、希少な薬草を採取するために訪れた洞窟でスライムに襲われる。そのスライムは、効率よく魔力を吸収するために獲物に快楽を与える性質を持っていた。そして、その快楽が忘れられなくなったリリィは、繰り返し洞窟を訪れようになり……という、1話完結型の連続小説です。
エピソード1
――洞窟の入り口は、まるで獣の口のように暗く開いていた。
リリィは長杖を握りしめ、銀色の髪を風になびかせながら、足取りを緩めた。スライムの生息するというこの洞窟には、確かに希少な薬草が生えている。売れば高値がつくはずだ。
「……なんだか、嫌な予感がするけど」
彼女の呟きは、すぐに湿った空気に吸い込まれた。一歩、また一歩と中に進む。靴底が石を蹴る音だけが響く。闇の奥から、ぬらりとした生気が這い上がってくるのが分かった。最初に襲いかかったのは、小さな翠色のスライムだった。リリィは杖を振るって雷撃を放とうとしたが、
「――っ!?」
粘液の塊は、まるで予期していたように雷をよけ、彼女の足元にぶちまけられた。冷たい感触が靴の上を這い、足首を包む。次の瞬間、スライムはローブの裾から這い上がり、太ももに纏わりついた。
「や、やめなさい!」
杖を振るうが、粘液は簡単に形を変えて攻撃をかわす。まるで水の中に剣を突き立てるような無力感。スライムは更に這い上がり、腰、腹、胸と、服の上を這いながら形を変えていく。
「こんな……馬鹿な……」
最初に感じたのは、冷たい粘着感だった。だが、それが肌に触れた瞬間、熱に変わった。まるで体内に火を灯されたような熱が、ゆっくりと広がっていく。リリィは息を詰め、背筋を伸ばした。
「魔力を……吸われてる?」
確かに、体内を流れる魔力の流れが、スライムに向かって引き寄せられている。だが、同時に、背中を這い上がる快感もあった。まるで誰かに優しく撫でられているような、でもそれ以上に直接的な刺激。スライムは、彼女の首筋に達した。ぬらりとした舌のようなものが、耳の裏を這い、口元を探った。リリィは歯を食いしばったが、すぐに、唇の間から粘液が侵入してきた。
「んっ……!?」
味などなかった。だが、舌の上を這い回る感触は、まるで生き物だった。喉の奥にまで達し、更に深く、体内に入り込もうとする。リリィは咳き込みながらも、なぜか腰が震えるのを感じた。
「だめ……こんなの……」
だが、言葉とは裏腹に、体は快楽に反応していた。スライムは彼女の体内に入り込むと、まるで自分のものであるかのように蠢き始めた。胃のあたりで何かが動き、這い回る感触。そして、更に膣口からも侵入するスライム。
「あ……っ」
それが下腹に達した瞬間、リリィの体は跳ねた。まるで内側から押し上げられるような圧迫感。だが、それが痛みではなかった。違う。これは――
「やっ……そこは……」
スライムは、彼女の体内で形を変えていた。まるで指のような、でもそれ以上に自在に変形する何かが、子宮の奥を探っている。リリィは腰を浮かせ、石の上に這い蹲った。だが、その体勢が更なる侵入を許してしまう。
「ああっ……!」
初めての絶頂は、予告なく訪れた。体の内側から爆発するような快感。リリィは首を振り、髪を振り乱した。だが、スライムはそれを待っていたかのように、更に深く入り込む。
「まだ……終わらないの……?」
第二の波、第三の波。スライムは彼女の体内で脈動しながら、魔力を貪り食っていた。それはまるで、乳しゃぶる赤子のように貪欲だった。リリィの体は、少しずつ力を失っていく。だが、快楽は衰えるどころか、増していった。
「もう……だめ……」
膝が崩れ、腹這いになる。だが、その体勢でもスライムは容赦なかった。肛門のほうからも、別のスライムが侵入を始めた。腸の内壁を這い回り、体内で出会う二つのスライム。それは、まるで体内で交わるかのように絡み合い、更なる刺激を生み出す。
「ひっ……ああっ……!」
リリィは腰を振った。自分でも信じられないことだった。だが、体は勝手に動いていた。快楽を求めて、腰を突き出し、這い蹲りながらも腰を振る。まるで獣のように。
「お願い……もう……」
だが、懇願してもスライムは止まらない。それどころか、更に大きくなり、体内で膨張していく。下腹部が、内側から押し上げられるように歪んでいくのが分かった。皮膚が張り、臍が飛び出すほどだった。
「あああっ……!」
何度目の絶頂だったか、もう分からなかった。意識が遠のき、近くなる。魔力はほとんど吸い尽くされていた。だが、それでもスライムは離れない。まるで、最後の一滴まで絞り尽くすかのように。
「……っ……」
やがて、スライムの動きが緩やかになった。まるで満足したかのように、体内からぬるりと抜けていく。最初に肛門から、次に膣から。そして、口からも。最後に、耳や鼻からも小さなスライムが這い出てきた。リリィは、石の上にうつ伏せになったまま、息を整えた。体はまだ熱かった。だが、それはもう快楽の熱ではなかった。虚脱感。そして、奇妙な充足感。
「……生きてる」
ゆっくりと体を起こす。足はまだ震えていた。だが、立ち上がることはできた。ローブは粘液でべとついていたが、まだ使えそうだった。
「……薬草、採らないと」
何故か、笑みが浮かんだ。失った魔力は、時間が戻れば戻る。だが、今感じているこの感覚は、多分一生忘れないだろう。洞窟の奥に、目的の薬草は生えていた。リリィは杖を頼りに、それを丁寧に採取した。根を傷つけないよう、土を払い、袋に入れる。
「……帰ろう」
振り返ると、スライムたちはもう見えなかった。ただ、湿った空気と、静かな水音だけが残っていた。リリィは足取りを整え、ゆっくりと洞窟を後にした。外の光が眩しかった。太陽は既に西に傾いていた。一日中、洞窟にいたのだろう。だが、それでよかった。新しい薬草も手に入ったし、自分の体についても、新しいことを知れた。
「……また来ようかな」
呟きは、風に運ばれて消えた。リリィは歩き出す。銀色の髪が、夕風になびいていく。
最新エピソード
――洞窟の奥深く、外の世界の喧騒を完全に遮断した静寂の中に、銀の髪が幽かに揺れる。
魔導士リリィは、湿り気を帯びた岩肌に膝をつき、指先ほどの小さな光を放つ『白桜
――静寂が支配する洞窟の奥、雫の落ちる音だけが、等間隔に時を刻んでいる。
リリィは湿った岩肌に膝をつき、銀色の髪が額に張り付くのも構わずに、前方の小さな裂け目を
――氷の回廊が奏でる沈黙は、鋭利なガラスの破片を敷き詰めたような冷たさを孕んでいた。
吐息のひとつひとつが結晶となって宙を舞い、銀色の長い髪を白く縁取っていく。
――氷の回廊を満たす静寂は、時折、遠くで氷が裂けるような鋭い音によってのみ乱される。
呼吸を吸い込むたびに肺の最奥を鋭利な冷気が刺し、吐き出した吐息がすぐさま白







