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禊巫女退魔録 ― 人形の家に響く鐘

禊巫女退魔録 ― 人形の家に響く鐘

#Thriller #Paranormal #Horror #Urban-Legend #Dark
Author: 底辺賭ける鷹さ

「よろしくね、おにいちゃん、おねえちゃん」 「みんなも、一緒にあそぼ?」 「だって、ここは〝保育園〟だよ?」 ――その無邪気な声は、闇に沈んだ園舎に甘く響く。 魔を祓う組織・禊機関(みそぎきかん)に所属する巫女の弥祀依与(やまつり・いよ)は、相棒の少年・柴名柊(しばな・しゅう)とともに、相次ぐ神隠し事件解決の指令を受け、廃園となった保育園へと足を踏み入れる。 人影の絶えたはずのその場所には、まるでついさっきまで子どもたちがここで騒いでいたかのような、生々しい気配が漂っていた。 そこで二人を待っていたのは、ゴスロリ幼女の姿をした妖魔・繰々李(くくり)。 無垢な笑顔の裏に底知れぬ悪意を宿す彼女の罠にかかり、依与と柊は結界の内に囚われてしまう。 始まるのは、終わりの見えない“あそび”。 着せ替え遊び。 おままごと。 そして、その先にある更なる屈辱――。 繰々李の妖しい“あそび”は、子どもの戯れを装いながら、二人の心と誇りをじわじわと侵食していく。 「さて、準備はいいかな?」 「思い出は、作っていくものだから、ね?」 「戦わなくていい。傷つかない。ずっと、二人一緒にいられる」 甘やかな囁きは救いのようでいて、どこまでも残酷だ。 永遠の“保育園”へと誘うその言葉は、二人の選択そのものを揺さぶっていく。 これは“遊び”の皮を被った呪い。 夜は深く、出口は見えない。 依与と柊は、この長い長い夜から抜け出すことができるのか。 それとも――昏い保育園で、永遠にあそび続けることになるのか。 (※2/17 挿絵の倍率を修正しました。)

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