谷口茉莉花の彩り豊か❗️な非日常
説明
谷口茉莉花は21歳の女の子。ルックス、スタイルが彼女の非日常をより彩り豊かにしてゆきます。ただ、彼女はかなり変わった思考を持った子であり、それによって、、、彼女の人生に救いはあらわれなかった、、、
エピソード1
――夕暮れの中央線は、まるで生き物の臓腑の中を這い回っているような熱気だった。
窓の外に流れる街の灯が、ぼやけて一条のオレンジの河になる。車内は満員で、吊革が軋む音と、スーツの背中が擦れる音だけが規則的に繰り返される。
汗とコートの匂い、それに混じって誰かの安物香水がむせるように漂う。
その匂いに煽られたように、四人の男がゆっくりと視線を這わせていた。
彼らは顔を見合わせるでもなく、呼吸まで揃えている。プロの痴漢師たちだった。
「……あそこだ」
一番端の男が、顎を引いた。
窓際に立つ女――谷口茉莉花。
後ろ向きのまま、片手で吊革を握り、もう一方の手はスカートの前でぴったりと揃えている。
黒のタイトスカートは膝の上三寸。ストッキングのつま先が爪先を包み、わずかに履き皺が寄っている。
何より、彼女の背筋が妙に高かった。
まるで「触れてほしい」とでも言うように、腰を僅かに後ろに突き出している。
首すじにうっすら汗が光り、電灯が当たって薄い茶色の髪がぬめりを帯びて見えた。
四人のうち、最も若い黒井が一歩にじり寄る。
「……やばい、本当に誘ってる」
彼の喉が鳴る。
茉莉花の肩が、ぴくりと上がった。
彼女は振り返らない。ただ、吊革を握る指に力が入り、爪が白くなる。
黒井はその反応を確かめるように、ゆっくりと背後に立つ。
肩と肩の間隔、十センチ。
次の瞬間、車体が横に揺れ、ふたりの身体がぴたりと重なった。
「……っ」
茉莉花の唇から、小さな息が漏れる。
黒井の右手が、彼女の腰のラインをなぞる。
スカートの生地を隔てて、丸みを確かめるように指が這う。
茉莉花の膝が、内側に寄った。
「だめ……」
声は、かすれて消えた。
黒井はさらに手を滑らせ、スカートの裾を捲り上げる。
ストッキングの上から、太腿の裏を指の腹で探る。
茉莉花の背中が、弓のように反った。
「声、出しちゃダメだよ……」
黒井が囁く。
「次の駅、二つ先まで我慢して? ……ほら」
指が、太腿の付け根を這う。
茉莉花は首を振った。けれど、腰が後ろに押し出される。
吊革を握る手が震え、爪が金属を軋ませた。
黒井の左手が、彼女の腹部に回る。
ブラウスの上から、ふくらみの下側を持ち上げるように揉む。
茉莉花の息が、熱くなった。
「……あっ」
短い喘ぎが、喉の奥で潰れる。
周囲の乗客は、スマホを見つめたまま、揺れる床に身体を任せている。
誰も、背後で蠢く影に気づいていない。
黒井の指が、ストッキングの上からでも熱を帯びているのがわかる。
茉莉花の太腿が、細かく震えた。
「もっと……奥……」
彼女の唇が、かすかに動いた。
黒井はそれを合図に、スカートの中に手を滑り込ませる。
ストッキングのウエストを越え、指が素肌に触れた瞬間、茉莉花の首すじが赤く染まった。
「ひゃ……」
小さく跳ねた声が、黒井の耳に直撃する。
彼の指が、薄い布地を越えて湿り気を拾う。
茉莉花の膝が、がくんと折れそうになる。
「だめ、膝……」
彼女が呻く。
黒井は片手で彼女の腰を支え、もう一方で布地をずらす。
電車がカーブに入り、車内が大きく傾いた。
ふたりの身体が、さらに密着する。
茉莉花の背中が、黒井の胸に押しつけられた。
鼓動が、互いの肋骨を通して響いた。
「……もう、ダメ」
茉莉花の声が、震えた。
「次の駅、止まる……」
黒井は唇を彼女の耳元に這わせ、低く囁く。
「降りない。……続きは、先まで」
茉莉花の瞳が、窓に映る自分を見つめる。
そこには、頬を上気させ、唇を噛みしめる女の姿があった。
電車が減速し、ホームの灯が近づく。
吊革が、きしりと軋んだ。
茉莉花の指が、ゆるゆると力を抜いた。
まだ、終わらない。
次の闇が、ふたりを包むまで――。
最新エピソード
闇サイトのサーバールームは、深夜にもかかわらず活気に満ちていた。冷却ファンの唸りの中、モニターの光が無数の瞳のように瞬く。
「番号27、永久展示開始から72時間
――鉄の扉が、まるで古い本の背表紙を真一文字に引き裂くように、静かに閉まった。
その音は、番号27=谷口茉莉花にとって、世界の終わりを告げる鐘だった。
<――鉄の扉が開く音は、もはや古い本のページをめくるような優しささえ失っていた。
「番号27、今日もよく来てくれた」
白い実験着
――鉄の扉が、まるで古い本の背表紙を真一文字に引き裂くように、静かに閉まった。
その音は、茉莉花の耳の奥で、優しい子守唄のように響いた。
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