Synopsis
幼馴染との、新たな日々
Chapter1
幼稚園の砂場で、初めて手を繋いだ日から、橋倉則夫と蓬美晴の物語は始まった。
## 第一章:無邪気な日々
「ねえ、則夫くん、このダンゴムシ、おうちに連れて帰りたいな」
五歳の美晴が、小さな手のひらに乗せた灰色の虫を、真剣な眼差しで見つめていた。隣にいた則夫は、少し背が高く、すでに「お兄ちゃん」気質があった。
「ダメだよ、美晴ちゃんお母さんが怒るよ。でもね、明日も一緒に探しに来よう。もっと大きいのを捕まえてあげる」
則夫はそう言って、優しく美晴の手を包み込んだ。二人の母親は幼稚園の送迎で仲良しになり、「則夫と美晴も本当に仲がいいね」と笑い合っていた。
月日は流れ、二人は同じ小学校に入学した。一年生の教室で、偶然にも隣同士の席になったとき、美晴は嬉しさのあまり小さく跳び上がり、則夫は照れくさそうにうつむいた。
毎日一緒に登下校し、則夫は美晴の重いランドセルを持ってあげて、美晴は則夫の忘れ物を何度も注意した。放課後は則夫の家の庭で虫取りをしたり、美晴の家で折り紙をしたり、夏休みには一緒にプールに行き則夫がまだ泳げない美晴に水泳を教えた。そのとき、美晴が則夫の手を必死に握りしめた感触を、則夫は十年経っても忘れられなかった。
「則夫くんがいないと、わたし、ずっと泳げないよ」
「大丈夫、ずっとそばにいるから」
無邪気な約束は、子供時代の特権だった。
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春が再び訪れた。則夫は無事に地元への転職を果たし、美晴はフリーランスとしての仕事を少しずつ増やしていた。ある晴れた日、二人は小学校の桜の木の下に立って
則夫が東京に戻ってからも、二人の交流はさらに深まった。今度はビデオ通話も始め、お互いの顔を見ながら話すことができるようになった。初めてビデオ通話をした
秋が深まる頃、則夫の会社で大きなプロジェクトが終了し、彼は有給休暇を取って地元に帰省することにした。美晴にそのことを伝えると、彼女は嬉しそうに返信した
夏祭りの季節、則夫は東京の下町の祭りの写真を送った。浴衣姿のカップルが手を繋いで歩いている写真だった。
「今日は会社の同僚に誘われて祭りに







