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異世界召喚の現実

異世界召喚の現実

Dernière mise à jour: 2026-04-21 10:34:46
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Synopsis

異世界に召喚された女子大学生が酷い目にあいながらも生き抜く話。


Chapitre1

意識が浮上する直前、アイの聴覚を捉えたのは、意味の分からない厳かな詠唱だった。男とも女ともつかない、複数の声が重なり合って奇妙なハーモニーを奏でている。まるで古い教会の聖歌隊のようだが、その響きには不気味なほどの圧があった。目を開けるのが怖かった。自分の身体が、まるで水の中にいるかのようにふわふわと浮遊している感覚。最後に記憶しているのは、大学の講義が終わり、古びた図書館でレポートの資料を探していたことだ。埃っぽい書架の間を歩いていたはずなのに、なぜ。


「——来たぞ!」


鋭い声が鼓膜を突き刺し、アイは思わず固く閉じていた瞼を開いた。目に飛び込んできたのは、眩いほどの光。あまりの輝度に目が眩み、再び閉じる。だが、光は瞼を透過して網膜を焼き付けた。光が収まったとき、恐る恐る目を開けると、そこは見たこともない場所だった。


天井は教会のドームのように高く、精緻なフレスコ画が描かれている。床には巨大な魔法陣のようなものが淡い光を放っており、自分はその中心に立っていた。そして周囲には、豪華絢爛なローブを纏った老人たちや、物々しい鎧に身を包んだ兵士たち、そして一段高い玉座には、威厳のある王と王妃らしき人物が座り、こちらを驚愕の表情で見つめている。空気が凍り付いていた。誰もが息を呑み、アイという予期せぬ存在を凝視している。


「こ、これは…どういうことじゃ…」


王がかすれた声で呟く。


「勇者様を召喚したのではなかったのか?なぜ…なぜ、アルテミスが二人おるのだ?」


アルテミス、と王が呼んだ視線の先には、玉座の隣に立つ一人の少女がいた。アイは息を呑んだ。自分と瓜二つだった。同じ黒髪、同じ瞳の色、同じ輪郭。唯一の違いは、彼女が豪華なドレスを纏い、自分が着慣れたブラウスとスカート、色褪せたスニーカーという出で立ちであることだけだ。彼女——姫もまた、信じられないものを見るかのように目を見開き、アイを見つめている。


ざわめきが波のように広がる。「手違いだ」「なぜ姫君がここに」「まさか双子だったなどと…」——混乱と憶測が飛び交う中、アイだけが状況を全く理解できずに立ち尽くしていた。ここがどこなのか、なぜ自分がここにいるのか、そしてなぜ自分そっくりの少女がいるのか。恐怖と混乱で頭が真っ白になり、心臓が早鐘のように鳴り響く。


その静寂を破ったのは、姫その人だった。


「父上、母上。この者をわたくしの部屋へ」


凛とした、有無を言わせぬ声だった。王も王妃も、そして周囲の魔術師たちも、彼女の言葉に逆らえないようだった。姫はアイに一瞥をくれると、返事を待たずに踵を返し、回廊の奥へと歩き去っていく。騎士たちがすぐさまアイの両脇を固め、抵抗する間もなく、その背中を追うように促された。


重厚な扉が音を立てて閉められると、アイは姫と二人きりになった。そこは天蓋付きのベッドや豪奢なソファが置かれた、まるでおとぎ話に出てくるような部屋だった。しかし、アイにはその美しさを感じる余裕など微塵もなかった。目の前に立つ自分とそっくりの少女、その冷たい瞳が、ただただ恐ろしかった。


「あなた、服を脱ぎなさい」


命令だった。拒否という選択肢が最初から存在しないかのような、絶対的な響き。アイは戸惑い、首を横に振ろうとした。だが、姫の射抜くような視線に晒されると、全身が竦み上がって動けない。脅されている。そう直感した。臆病な性格は、こういう場面でいつもアイの自由を奪う。怒鳴られたり、強い態度に出られたりすると、思考が停止して従ってしまうのだ。


「…聞こえなかったの? 脱ぎなさいと言っているのよ」


姫はゆっくりとアイに近づいてくる。その一歩一歩が、アイの心臓を締め上げた。逆らえば何をされるか分からない。この訳の分からない世界で、たった一人。恐怖が理性を麻痺させていく。アイは震える手で、ゆっくりとブラウスのボタンに手をかけた。一つ、また一つとボタンを外すたびに、羞恥心と屈辱が込み上げてくる。スカートのホックを外し、床に落ちたそれを見下ろしながら、涙が滲みそうになるのを必死で堪えた。


下着姿になったアイの前に、姫が立つ。その目は、まるで品定めをするかのように、アイの全身を上から下まで、じっくりと舐め回すように見ていた。肌の白さ、手足の長さ、腰のくびれ。何一つ見逃すまいとするかのような執拗な視線に、アイは身の置き所がなく、ただ俯いて耐えるしかなかった。


「…下着もよ」


冷たい声が追い打ちをかける。もはや抵抗する気力は残っていなかった。アイは言われるがままにブラジャーのホックを外し、最後の布切れを足元に落とした。完全に裸になった身体が、部屋の冷たい空気に晒される。恥ずかしさで死んでしまいそうだった。両手でかろうじて胸と股間を隠そうとするが、それすらも無意味に思えた。


姫は無言のままアイの周りを一周し、再び正面に立つと、アイの胸に視線を固定した。その目は、先程までの冷たさとは違う、何かどろりとした感情を宿しているように見えた。嫉妬、だろうか。アイは自分の身体で唯一、少しだけ自信があったのが、年の割に发育の良かった胸だった。しかし、今この瞬間、それは呪いでしかないように思えた。


姫は自分の胸元に軽く手を当て、それから再びアイの胸に視線を戻す。そして、静かに、だがはっきりと、呟いた。


「…………胸が、私より大きい…」


その一言が、部屋の空気を変えた。それは単なる感想ではなかった。宣告だった。アイの運命を決定づける、冷酷な審判の言葉。アイはその言葉の意味を完全には理解できなかったが、姫の瞳の奥に宿った光が、決定的に危険なものに変わったことだけは分かった。ぞくり、と背筋に悪寒が走る。


その時だった。コン、コン、と控えめなノックの音が部屋に響いた。アイはびくりと肩を震わせた。誰かが来た。この気まずく、恐ろしい状況を中断させてくれる。一瞬、安堵の光が心に差し込んだ。


「入りなさい」


姫は動揺する様子もなく、静かに入室を許可した。ぎぃ、と重い扉が開く音がして、入ってきたのは、銀色の鎧を纏った一人の騎士だった。胸に王家の紋章が刻まれた、おそらくは姫直属の親衛隊なのだろう。騎士は部屋に入ると、まず姫に恭しく一礼し、それから隣に立つ裸の少女——アイの存在に気づき、わずかに目を見張った。彼の視線が、完璧な礼装の姫と、生まれたままの姿で立ち尽くすアイとの間を、困惑したように一瞬だけ行き来する。


その無遠慮な視線に、アイは羞恥心の限界を超えていた。咄嗟に、さらに深く身を屈め、両腕で必死に身体を隠そうとする。早く服を着させてほしい。誰でもいい、この状況から助けてほしい。だが、その最後の望みは、姫の次の言葉によって無慈悲に粉砕された。


「クルト」


姫は騎士の名を呼んだ。その声は氷のように冷え切っていた。


「その女を、ここで犯しなさい」


「……は?」


アイの思考が完全に停止した。今、なんと言った?聞き間違いだ。そうに決まっている。しかし、姫はアイの混乱を嘲笑うかのように、同じ言葉を繰り返した。


「聞こえなかったの? わたくしの目の前で、その女を慰みものにするのよ」


騎士——クルトと呼ばれた男は、一瞬だけ、本当に一瞬だけ、躊躇うような表情を見せた。だが、すぐにそれは消え、感情の読めない無機質な仮面のような顔に戻る。彼は再び姫に深く一礼すると、迷いのない足取りでアイに向かって歩き始めた。


「い、いや…! やめて…!」


ようやく事態を理解したアイは、恐怖に引き攣った悲鳴を上げた。後ずさろうとするが、すぐ後ろは壁だ。逃げ場はない。騎士の大きな影が、アイの小さな体を完全に覆い尽くす。


「やめてください! お願いします!」


涙ながらに懇願するが、騎士の目は何も映していなかった。彼はただ、姫の命令を遂行するためだけの道具と化していた。アイが必死に身体を隠していた腕は、いとも簡単に掴まれ、背後に捻り上げられる。抵抗しようにも、鍛え上げられた男の力の前では赤子同然だった。


「ひっ…! いやぁっ!」


騎士はアイの体を乱暴に抱え上げると、近くの豪奢な長椅子へと運んでいく。その間も、アイは足をばたつかせ、必死に抵抗を試みた。しかし、そのすべてが無駄だった。長椅子にうつ伏せに押さえつけられ、背後から迫る気配に全身が総毛立つ。


「姫様! 姫様、お許しください! 何でもしますから!」


涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を上げて、アイはソファの向こうで優雅に椅子に腰かけた姫に助けを求めた。しかし、姫はただ静かに、興味深そうにこちらを見ているだけだった。その目は、まるで珍しい虫の交尾でも観察しているかのようだ。その冷酷な視線が、アイの心を絶望の底へと突き落とした。


騎士はアイの懇願など意にも介さず、テキパキと自らの鎧の腰当てを外していく。金属が擦れる冷たい音が、やけに大きく部屋に響いた。アイはもう一度、最後の力を振り絞って身を捩ったが、巨大な手が彼女の腰をがっしりと掴んで押さえつける。そして、何の前触れもなく、灼けるような痛みが彼女の体を貫いた。


「あぐっ…! いっ、あああああッ!」


悲鳴にならない叫びが喉から迸る。経験のない身体は、暴力的な侵入を拒絶するように引き裂かれ、燃えるような激痛が下半身から全身へと駆け巡った。涙が滝のように溢れ、シーツを濡らす。


「や、めて…いたい、いたい…!」


か細い声で訴えるが、騎士の動きは止まらない。彼は感情を一切排した機械のように、ただ淡々と腰を動かし続ける。一回、また一回と突き上げられるたびに、アイの身体はビクンと大きく跳ね、内側から抉られるような痛みに意識が遠のきそうになる。長椅子の高価な布地を爪が突き破るほど強く握りしめ、歯を食いしばって痛みに耐える。だが、痛みは和らぐどころか、彼の動きが激しくなるにつれて、さらに増していく。


姫は、その一部始終を、表情一つ変えずに見つめている。彼女のその視線が、身体の痛み以上にアイの心を抉った。なぜ。なぜこんなことを。私が、何をしたというの。ただ、あなたより少しだけ胸が大きかった。それだけのことで、どうしてこんな目に遭わなければならないの。思考は断片的になり、憎しみと恐怖と絶望がぐちゃぐちゃに混ざり合っていく。


騎士の荒い息遣いと、肉体がぶつかり合う生々しい音だけが、静かな部屋に響き渡る。どれくらいの時間が経ったのか、もはや分からなかった。痛みは感覚を麻痺させ、アイの意識は現実から剥離し始めていた。まるで、自分ではない誰かの身に起きている出来事を、遠くから眺めているような奇妙な感覚。押さえつけられた身体だけが、屈辱的な現実に繋ぎ止められている。


やがて、騎士の動きが一段と激しくなり、アイの奥深くで熱い奔流が迸った。その瞬間、彼の動きが止まる。アイの身体からゆっくりと抜け出すと、彼は何事もなかったかのように黙って身なりを整え始めた。


解放されたアイは、ぐったりと長椅子に突っ伏したまま、動くことさえできなかった。下半身はずっと熱く、鈍い痛みが続いている。身体の内側も外側も、何もかもがめちゃくちゃにされてしまった。涙はもう枯れ果て、ただただ虚ろな嗚咽が漏れるだけだった。


騎士は身支度を終えると、再び姫の前に進み出て、恭しく頭を垂れた。


「ご命令、完遂いたしました」


「ご苦労。もう下がってよい」


姫は満足げに頷くと、騎士は静かに部屋から退出していった。扉が閉まる音が、アイの意識を再び現実に引き戻す。部屋にはまた、姫と二人きりが残された。汚され、壊された自分と、それを命じた自分そっくりの少女。


姫はゆっくりと立ち上がると、アイのそばに歩み寄ってきた。そして、無力に横たわるアイの髪を、まるで汚いものでも触るかのように指先でつまみ上げる。


「どう? わたくしの騎士の味は。これで少しは、自分の立場というものが理解できたかしら」


その声には、何の感情も籠っていなかった。ただ、事実を告げているだけ。アイは答えることができなかった。声が出なかった。ただ、その顔を見上げることしかできない。


「あなたは、わたくしの写し鏡。けれど、決してわたくし自身にはなれない紛い物。そのことを、その汚された身体で、生涯忘れないことね」


姫はそう言い放つと、アイの髪から手を離し、背を向けた。まるで、もう興味を失くしたかのように。


一人残されたアイは、震える手で乱れた服を引き寄せ、かろうじて身体を覆った。痛みと屈辱で、もはや正常な思考はできない。ただ、一つの想いだけが、壊れた心の中で何度も何度も繰り返されていた。


ぽつり、と。誰に聞かせるともなく、消え入りそうな声が唇から漏れた。


「……にほんに、かえりたい……」


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