「外の世界は危険だよ、美鈴」
8歳で両親を亡くした私を引き取ってくれた養父・隼人さん。
優しくて、何でも教えてくれて、私を世界で一番大切にしてくれる人。
この家は安全。この家だけが、私の居場所。
外には怖い人がいる。病気がある。事故がある。
だから私は、ここにいる。ここにいなきゃいけない。
——本当に?
18歳の誕生日、私は初めて「外」を見たいと思った。
温室で育てられた花は、外の風に耐えられるのか。
それとも——自ら根を引き抜くしかないのか。
10年間の「愛」が崩壊する、衝撃のサイコスリラー。